大正区にはなぜ昭和山があるのか

大正区になぜ昭和山があるのか。 昭和山は千島地区にあり、標高35mの港の見える丘である。 今では、植えられた木も大きくなり立派な公園となり、大正区の名所となっている。

大阪城の台地(33m)より高く、市内では鶴見新山(46.3m)に次ぐ高さといわれている。 昭和山は、港湾地帯整備事業・区画整理事業で人工の山を造る「千島計画」により、万国博関連工事で建設が急がれていた地下鉄工事の残土など約170万m3の土砂で造られた。

天保年間に安治川の川ざらえの土砂で造られた天保山にならい、昭和山と命名されたそうである。 大正区は、地下鉄が区の中枢を走っていないが、他地区の地下鉄の残土で造られた丘-昭和山-がその中心に鎮座している。

考えてみれば誠に奇妙な風景がそこにある。都市の基盤整備が不十分な大正区が他地区の都市整備の過程で生み出された排出物の集積場所となったシンボルが昭和山といえよう。

これは、瀬戸内海の島が陸域(都市)から排出された廃棄物の集積場となり、その環境を破壊している関係と何か通ずるところがある。 すなわち、大阪という巨大消費都市とその中に位置する大正区という島の関係と!





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投稿者 rakish : 2006年1月10日 23:40
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