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H2を振り返ってみる

先週木曜日3月24日に最終回を迎えたドラマ"H2"についてちょっと振り返ってみる。

2話見逃してしまいましたが、以下に何点か思った事を書いてみます。

話のメインは、比呂・英雄・ひかり・春華の四人が織り成す恋物語だったと思う。途中までは四人がいいバランスで絡みつつ、本命組がいい感じになっていくストーリーになっていたと思う。てっきりそのまま行くものだと思ってかなり楽しめていたのだけど、何話目からかおかしくなってきてしまった。"ひかり"がやたらと目立ち始めたからだ。製作側にどういう意図があったのかは分からないけれど、"ひかり"にスポットを当てすぎた為に"春華"の存在が薄れてしまい、四人のバランスが崩れてしまったように思う。

最終回で、比呂と英雄の対決が実現した夏の甲子園準決勝。結末は英雄が比呂の勝負を疑った事により千川が勝利。まぁそういう駆け引きは高校野球とは言え勝負の世界には必須だし、いいと思う。だけどあだち充先生はどうにも「変化球=勝負を逃げる」という意識が強いみたい。今の高校生なんてみんな変化球投げていてむしろ本格速球派が少ないくらいなのにね。
まぁ力と力の勝負は見てる側を一番楽しませてくれるのは間違いないのだけれど。

比呂vs英雄は甲子園準決勝だった。千川高校が準決勝に勝利し、翌日に決勝戦を控えた夜に木根を中心としたナインが宴会を始めようとしていたところまでは出ていたけれど、何故かそのシーンの後いきなり「私達の高校生活最後の夏が終わった」と春華のナレーションが始まり、受験シーズンへと入って行った。
最後の方まで決勝戦はどうなったんだと気になった人も少なからずいたと思うけれど、最後校長先生が1人で教室に入ってきた時に優勝の盾が映り「優勝したのだ」という事が分かる。それはいい。
だけど何故そうする必要があったのか?"演出だ"と言われればそれまでだけど、タダでさえ駆け足のストーリー展開で時間の経過についていくのにとても大変になっていたのに、余計な演出をされるとちょっとカチンときた。まぁ些細な事だけど。

最後、比呂が春華に「俺も好きだよ」と告白するシーン。あそこで"何を無理矢理な!春華が言ったからか!?妥協なのかお前!?"と思った方はどれくらいいらっしゃっただろうか。少なくとも僕は思った。
今までの話の中で、何度か比呂と春華が認め合うシーンが出てきた(マトリョーシカのシーンとか)。これで比呂と春華がより進展していくんだろうと思うと、その度に何事もなかったように次の話題に移っていた事が一番脚本の中でいけなかったんじゃないだろうか。また進展を予感させるシーンがある度に比呂とひかりのシーンへ流れて行き、結局比呂と春華の途中途中の進展を予感させるシーンが全く意味を成さず、最後の告白では思いっきり無理矢理感が出てしまったように思う。もう少し持って行き方なかったのかなぁ。。

山田孝之君や石原さとみちゃん他、キャスト陣にはみんな好感が持てただけにストーリーの流れだけが腑に落ちない事が重なり、最終的にあまり感情移入出来なかったのが非常に残念でした。
同じキャストで脚本だけ変えてもう一回やり直してくれないだろうかとありえない期待を抱いてしまう風邪の治らないRYOの感想でした。

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