- 2005年4月13日 00:53
- インターネット
ワンクリック詐欺の手法と実態
以前、友人から問い合わせのあったワンクリック詐欺について、雑誌に手口の詳細が載っていたので参考にしつつ実態を記述する。
ワンクリック詐欺は今最も被害が多い詐欺の一つで、その名の通りたった一度のワンクリックが詐欺被害の入り口となる。
ワンクリック詐欺が仕掛けられているのはアダルトサイトが大半を占める。 軽い気持ちでアダルトサイト内のリンクや年齢認証ボタンをクリックすると、いきなり「会員登録完了」 のメッセージが表示され、以下のような情報が表示される。
- IPアドレス
- プロバイダー名
- 使用OS(ブラウザ情報)
さらに、
「指定期限内に料金の振込みが無い場合、
IPアドレスから個人情報を割り出し、訴訟を起こす」
といった脅迫メッセージが添えられている。
以前、友人から問い合わせがあった件にぴったり合致した内容の記事が雑誌に載っていたので、
このブログに実態を書いておこうと思った訳です。
実際のところ、上記のような情報というのは、ちょっとログ解析の知識があれば簡単につかめる情報だ。
基本、IPアドレスというのは、プロバイダがランダムに個人の端末に割り振っているものであり、
WEB上のファイルにアクセスすれば、そのサイトが置かれているサーバにログとして記録されるもの。使用OSや、ブラウザ情報等も同様に、
プロバイダからのリクエストと一緒に送信され、サーバにログとして記録される。
したがってこの程度の情報が知れたところで、サイト運営者側が知る事が出来るのは自分が契約しているプロバイダまでで、
何の被害も無いことはおろか個人情報までたどり着く事は絶対にありえない。
ワンクリック後に表示された情報が正確なものかどうかも怪しく、ランダムに表示させているのかもしれないし、
一時的に解析した情報を表示させるようなシステムを作っているのかもしれないが、どちらにしろ個人情報と呼べる代物ではない。
しかし、ネットビギナーにとっては脅迫メッセージの効果は絶大であり、恐怖心とアダルトサイトを見ていた後ろめたさから、
料金を振り込んでしまう。
なので最後に、対策として要点を記述しておく。
詐欺のターゲットは知識の少ないネット初心者
「会員登録情報」として表示される情報は、ウェブページにアクセスすれば必ず接続先に渡す情報ばかり
バレて問題になるようなものでは無いので、完全無視で問題無し
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